「三浦知良選手には個人的には日本代表として、ワールドカップに出場して欲しいと思っています」(日本サッカー協会の大仁邦彌副会長)
2016/08/28
アジア選手権決勝のセレモニー後に日本フットサルリーグCOO(最高執行責任者)であり、日本サッカー協会の大仁邦彌副会長に話を聞いた。
大仁副会長は三浦知良選手の日本代表招集には前向きだ。また日本代表のアジア選手権制覇が観客動員が減少しているFリーグ(6月16日開幕)にとって起爆剤となると考えている。
──決勝戦を見てどんな感想を持ちましたか?
「チームとしてレベルが上がってきているし、ひとりひとりも上がってきているのですが、交代選手が出てきてもきっちりとプレーをするので全体のレベルが上がっているのは感じましたね」
──それはやはりFリーグの効果ですか?
「それは非常に大きいと思います」
──ワールドカップにはどんな目標、そして期待がありますか?
「やっぱり今まで以上の戦績をあげて欲しいので、とりあえず1次リーグを突破するというのが最初の目標です。そこからどれだけいけるか。ただ前回はイランがとてもいいところまでいっているので、それはアジアのチームとしてはその辺がひとつの目標になってくるかなって思います」
──今すごく話題に挙がっている三浦知良選手の招集について、大仁さんはどのように考えていますか?
「私個人的にはぜひ出て欲しいと思っているんですけどね。あとはミゲル・ロドリゴ監督が本当に必要とするのかどうか。監督の判断で、監督が『ぜひ出てくれ!』って言えば。あとは横浜FCの都合もあるので、その辺はうまく調整する必要はあると思いますね。だけどやっぱり(三浦知良選手にフットサルワールドカップに)出てもらうのが一番いいと思いますね」
──優勝したことによって逆に三浦知良選手の招集が難しくなる部分はありますか?
「それは注目されていますし、この優勝したメンバーの中からひとり出れなくなる。それは監督がどう考えるのかだと思います」
──代表の召集の前にFリーグに出場する可能性はありますか?
「戦力として考えているので、突然ワールドカップ本番だけ出場するというのは無理だと思いますね。その前の準備の段階から、どの辺でチームに合流してもらわないと出れないかっていうのはその辺は監督が考えることだと思います。また横浜FCのスケジュールもあります。横浜FCがその時にJ2でどんな状態なのか。そういうものをちゃんと整理してからじゃないとそう簡単にはいかないと思います」
──北澤さん(北澤豪FリーグCOO補佐)も今回ドバイに来られて、選手への激励であったり、またテレビへの働きかけもあったと聞いています。早くも北澤さんがFリーグのCOO補佐に就任した効果が出ていると思いました。
「そうですね。今まで我々ができなかったところを北澤さんがいろいろ発信してくれて、みんなに関心をもってもらえる。それは非常にありがたいですし、今後もそれは続けていきたいと思っています」
──1度フットサルがちょっと沈みかけたと思っていたのですが、今はまた風が吹いていると思います。大仁さんは現状をどうお考えですか?
「やっぱりFリーグ続けてきた成果は出ているんですけど、開幕当初よりも観客は減っています。今年はワールドカップが行われる4年に1回の年なので、ここをきっかけに盛り返したい。またアジア選手権制覇は盛り返すいいきっかけになると思います。Fリーグは16日に開幕ですから、それに向けていいスタートが切れると思います」