アジア王者対欧州選手権ファイナリスト、イランはロシアのプレスをどう攻略するのか?(フットサルワールドカップ・コロンビア2016・準決勝第1試合プレビュー)
27日に行われる準決勝第1試合は、イランとロシアが対峙する。イランはアジア王者であり、決勝トーナメント1回戦ではブラジルに勝利し、世界中を驚かせた。
一方のロシアは欧州選手権ファイナリストで、その欧州選手権決勝で敗れたスペインを準々決勝で破り、準決勝に駒を進めている。互いにフットサルの歴史をつくってきた2大国を破って、準決勝にたどり着いた。
FIFAのレポートによると、イランは今大会これまでにイエローカード10枚を提示された。大会参加チームの中で最も多い枚数だという。そして準決勝ではここまで2得点を決めているタフカルが出場停止だ。ロシアは6枚のカードを受けており、準決勝ではスペイン戦で退場となった二重国籍のブラジル人、ロムロが出場できない。
互いに“ジャイアント・キリング”をしてきた印象を与えているが、彼らは以前からフットサルの強豪国として認知されてきた大国だ。歴史、今までの実績、そして現在のチーム力を考えても、ブラジル、スペインに次いで、ワールドカップ制覇に値する。
両者の対決で見所は、ロシアのプレスだ。スペイン戦で2得点を決め、かつ2つの決定的なボール奪取を成功させたチスカラを中心にしたロシアのプレスをイランはいかにかいくぐるか。
イランのディフェンスは強度が強い。フィジカルでも負けないだろう。問われるのは、攻撃だ。イランはいかにして、ロシアからゴールを奪うのか。