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欧州選手権決勝の再現、スペイン対ロシア(フットサルワールドカップ・コロンビア2016・準々決勝プレビュー)

2016/09/27

今年2月ベオグラードで行われた欧州選手権決勝スペイン対ロシア。そのカードがワールドカップ準々決勝で早くも実現。

今年2月ベオグラードで行われた欧州選手権決勝スペイン対ロシア。そのカードがワールドカップ準々決勝で早くも実現。

24日に行われる準々決勝2試合は以下のとおり。

15:30 パラグアイ対イラン
18:00 ロシア対スペイン

試されるロシアのハイプレス攻略とスペインのチーム力

準々決勝で最も注目を集めるのは、欧州の大国同士対戦、スペイン対ロシアだ。優勝候補の筆頭だ。両者は今年2月にセルビアのベオグラードで行われた欧州選手権決勝で対戦し、スペインが7-3で大勝した。前半にスペインはハイプレスから4得点を立て続けに奪い、ロシアに何もさせなかった。ハイプレスの申し子、ポラが大活躍した。

とはいえ、このゲームについてスペインのオルティスは「欧州選手権の決勝とは違うゲームになるし、とても拮抗している」とスペイン紙『マルカ』にコメントしている。

ロシアは何人か、若い選手にメンバーを入れ替え、ワールドカップに挑んでいる。ロシアを率いるセルゲイ監督は欧州選手権決勝での敗戦で何を手にしたか。いかにしてベナンシオ監督が率いるスペインのハイプレスを攻略するのか。ロシア国籍を持つブラジル人ロビーニョ、ロムロらのドリブル突破にプレス回避を託すのか。もしくは前線のピヴォにゴレイロのグスタボのスロー、もしくはフィクソからのロングパスに徹し、プレスを無効にするのか。スペインは欧州選手権同様戦い方を変えることはないだろう。

スペインの不安は、負傷者が多いことだ。セルヒオ・ロサノは準々決勝カザフスタン戦で右膝十字靭帯断裂で、今大会の復帰どころか、新シーズンの半分を棒に振る。彼はバルセロナに戻り、手術を受けることになる。アイカルドも負傷のため、準々決勝の欠場は決定的で、ホセ・ルイスはハムストリングを痛め、今大会中の復帰はほぼ不可能だ。ゴレイロを3人を含め、11人のメンバーでゲームを回すことになる。

2月の欧州選手権でもセルヒオ・ロサノ、アイカルド、フェルナンダウら主軸が負傷のため、大会前にメンバーから外れたが、チーム力でスペインは欧州を制覇した。ワールドカップでは大会中に主軸が負傷し、戦列を離れた。この逆境をスペインはまたもチーム力で乗り越えれるか。

準々決勝もう1試合は、パラグアイがイランと対戦する。ブラジルを破ったイランに、パラグアイがどう挑むのか。パラグアイはコロンビアとの準々決勝で決定力を欠き、PK戦までもつれ込んでしまったが、ゲームを圧倒的に優位に進めていた。イラン戦はコロンビア相手のように決定機は多くはない。少ないチャンスをどう活かすかが、パラグアイの命運を握るだろう。一方のイランは、ブラジルを破ったからといって、王者のように振る舞えば、足元を救われるだろう。

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