決勝トーナメント始まる! 開催国はパラグアイに勝てるのか?(フットサルワールドカップ・コロンビア2016・決勝トーナメント1回戦プレビュー)
決勝トーナメント1回戦が始まる。20日には2試合が行われる。
- 決勝T1回戦 17:30 ロシア対ベトナム
- 決勝T1回戦 20:00 コロンビア対パラグアイ
個人技頼りのコロンビアは勝てるのか
グループBを1位で突破したロシアは、ワイルドカードで勝ち上がったベトナムと対戦する。ブラジル、スペインに次ぐ優勝候補なのが欧州の強豪ロシアだ。エデル・リマ、ロビーニョ、ロムロらベテランもいるが、若い選手も多い。国内のリーグの競争が激しいので、若い選手が続々出てきている。
ロシアはできるだけ早く試合を殺しに来るだろう。ハイプレスでボールを奪いに行き、積極的に仕掛け、強引にでもシュートで攻撃を終わらせようとするはずだ。ベトナムにとっては、前半をいかに乗り切るか。特に最初の3分間を無失点で切り抜けることが求められる。個々のクオリティーの差を、いかにチームとして埋められるか。勝負のポイントとなる。
グループAを2位で突破したコロンビアは、グループBを2位で勝ち上がったパラグアイと対戦する。コロンビアは選手の個々のクオリティ、特にエースであるアンジェロットの決定力によって何とか勝ち上がったが、チームとしては攻撃もディフェンスも規律はなく、機能しているとは言い難い。
一方、パラグアイはパスの回しの過程の中で、局面を打開できる選手がいる。グループリーグ最終戦のグアテマラ戦では、後方でパスを回し、相手を誘き出すなど徹底的に勝利に徹したように、試合の流れによって、戦い方を変えられる。ベンチの戦術、戦略のバリエーションの差は明らかだ。コロンビアにとっては苦しいゲームになる。
しかし、開催国には地元観衆の強烈な後押しがある。その声援がもしかしたら、戦況を、もしくはコロンビアのチーム力を飛躍的に向上させるかもしれない。