史上3ヵ国目の優勝国は? ロシアのピヴォにアルゼンチンはどう対処するか(フットサルワールドカップ・コロンビア2016・決勝戦プレビュー)
10月1日に行われる決勝、3位決定戦は以下のとおり。
- 14:30(日本時間2日早朝4時30) 決勝ロシア対アルゼンチン
- 12:00(日本時間2日深夜2時) 3位決定戦イラン対ポルトガル
ワールドカップでの通算対戦戦績は、ロシアの1勝2分
ワールドカップ新王者がついに誕生する。ブラジル、スペインの2大国が独占していた王座に腰をおろすのは、欧州のロシアか。はたまた南米のアルゼンチンか。
両国はこれまでに7試合対戦し、ロシアの2勝1敗4分。ワールドカップでは3試合対戦し、ロシアの1勝2分。8度目の世界王者を懸けた1戦はどんな結果となるのだろう。
- 2011年10月21日 ロシア 1-1 アルゼンチン(グランプリ2011)
- 2008年10月14日 アルゼンチン 2-2 ロシア(ワールドカップ2008)
- 2002年11月27日 アルゼンチン 7-1 ロシア(エジプト2002)
- 2002年03月25日 アルゼンチン 3-5 ロシア(プレワールドカップ2002)
- 2002年03月20日 アルゼンチン 1-1 ロシア(プレワールドカップ2002)
- 2000年11月26日 ロシア 7-1 アルゼンチン(ワールドカップ2000)
- 1996年11月27日 ロシア 2-2 アルゼンチン(ワールドカップ1996)
ロシアのピヴォと、両チームをけん引する若い選手
試合の見所の1つは、ロシアのピヴォだろう。アルゼンチンは準決勝ポルトガル戦で、リカルジーニョは封じたが、ピヴォのカルディナルの対応に苦労した。カルディナルがゴール前でボールを持ち、なかなかボールを奪えない場面が目立った。ロシアには2人のピヴォがいる。2012年ワールドカップ得点王のエデル・リマと長身のリスコフだ。エデル・リマは今大会6試合で7得点8アシストを記録。一方、リスコフは準決勝イラン戦で豪快なミドルシュートを決めるなど6試合2得点という結果を残している。エデル・リマはポストプレーというよりもフィニッシャーの役割が強いが、ロシアが彼ら2人のうち、どちらかのピヴォを配置した時に、アルゼンチンはどう守るのか。勝負のポイントの1つになるだろう。
両者の共通する特徴の1つが、若い選手が、チームをけん引していることだ。
ロシアで活躍が目立つのは、21歳のチスカラだ。欧州王者ウグラに所属するチスカラは前線からのハイプレスで、ボールを奪取し、準々決勝のスペイン戦では2得点と活躍した。パワープレーなど数的不利な局面が訪れると、ロシアのスコロヴィッチ監督は彼をコートに送り込む。プレスを武器にするロシアにとって、軸となっている。
一方のアルゼンチンは23歳のゴレイロ、サルミエントが活躍している。準決勝ポルトガル戦は5-2で勝利したが、序盤の試合の行方が決まっていなかった時に、彼の好セーブが試合の流れをアルゼンチンに引き寄せた。スペインのパルマ・フットサルに所属する若者がそのセーブで、母国に世界王者をもたらすか。ポルトガル戦以上に、活躍が求められる。