カザフスタン、イランがスペイン、ブラジルに挑む(フットサルワールドカップ・コロンビア2016・決勝トーナメント1回戦プレビュー)
21日に行われる決勝トーナメント1回戦は3試合は以下のとおり。
- 17:30 スペイン対カザフスタン
- 17:30 ブラジル対イラン
- 20:00 ポルトガル対コスタリカ
カザフスタンのパワープレー対スペイン
決勝トーナメント1回戦で、このスポーツをけん引する2大国は厄介な相手と対戦する。
3連覇を目指す王者ブラジルは、アジア王者イランと対戦する。ブラジルは初戦のウクライナ戦を含めて、まだ苦しい試合を経験してない。グループリーグは、プレシーズンマッチのようなものだった。3試合で29得点を奪っているが、この数字は少し引いて見なければいけない。オーストラリア、モザンビークと格下相手であり、数字がパフォーマンスのクオリティに直結していない。
ブラジルが負けたら終わりのトーナメント戦で対戦するのは、イランだ。イランもグループリーグではいいパフォーマンスができなかった。とはいえ、イランはモザンビークでもオーストラリアでもない。国内にリーグ戦があり、アジアで絶対的な地位を築く歴史ある強国だ。
ブラジルの真価を知るには、イランは絶好の相手だ。
スペインはカザフスタンと対戦する。ブラジル人監督カカウが率いるカザフスタンは、足元が巧みなイギータを前線にあげてのパワープレーが武器だ。そのパワープレーでイタリアを破り、今年2月に行われた欧州選手権では見事3位に入賞した。同大会でスペインは準決勝でカザフスタンと対戦したが、その時はゴレイロのイギータが出場停止だった。今回はイギータがゴールマウスに立つ。カザフスタンのパワープレーをスペインがいかに攻略するか。
リカルジーニョが擁するポルトガルは、コスタリカと対戦する。コスタリカはグループリーグ最終戦で、アルゼンチンと引き分け、ワイルドカードで決勝トーナメントに進出した。決して強豪国ではないが、対戦相手を苦しめている。その相手にポルトガルは、確実に勝利できるのか。ポルトガルの問題は、近年常に同じだ。リカルジーニョ依存症だ。リカルジーニョにボールを預ければ、状況を打開してくれるだろう。そんな状態が、散見できる。たとえば、ブラジルにファルカンがいなくても、ブラジルは勝つ。しかし、ポルトガルはリカルジーニョがいなければ、勝てない。カルディナルら周囲の選手のパフォーマンスが、ポルトガルの命運を握るだろう。