ブラジル、アルゼンチン、パラグアイが出場権を獲得(フットサルワールドカップ・コロンビア2016 南米予選)
2016/08/27

スペインのバルセロナに所属するバテリア。セルジーニョ監督が指揮するチームに初めて招集された“海外組”のバテリアは期待通りのパフォーマンスを示し、南米予選の最優秀選手に選出された。
フットサルワールドカップ南米予選がベネズエラで2月5日から13日まで行われた。南米予選は10カ国が参加し、開催国のコロンビアを除く上位3チームがワールドカップ出場権を手にする。
ワールドカップ出場権を獲得したのは、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3カ国だ。
優勝したブラジルは、決勝でアルゼンチンに4-0と完勝した。世界王者は試合を重ねるごとに調子を上げ、6試合で31得点2失点。文句なしの結果を残している。代表活動がお家騒動で1年行われていなかったとは思えないほどの強さだ。セルジーニョ監督になって初めて国内組と海外組が合流したチームは難なく予選を突破した。コロンビアで行われる本大会では2008、2012年に続き、ワールドカップ3連覇を目指す。
決勝でブラジルに敗れたアルゼンチンは、準決勝でパラグアイと対戦し、PK戦の末に勝利し、ワールドカップ出場を決めた。南米選手権、クウェートでの国際大会に優勝するなど、ディエゴ監督のもと近年着実に力をつけてきている。本大会でダークホースを演じる可能性を大いに秘めている。2012年ワールドカップでは決勝トーナメント1回戦でブラジルをあと1歩のところまで追い詰めた。ダークホースという役割と矛盾するが、アルゼンチンがコロンビアの地で準決勝にたどり着いても、それはもうサプライズではないだろう。それほどのチーム力をつけている。
ワールドカップ出場権を南米で最後に手にしたのは、パラグアイだ。アルゼンチンのディエゴ監督同様、現役時代にイタリア、スペインのリーグでプレーしたチラベルト監督が率いる。2012年ワールドカップ出場メンバーが現在のチームの半数を占める集団はグループリーグでブラジルに0-1と僅差で敗れた。本大会では、どのチームにとってもタフなゲームを強いられる手強い相手となるだろう。
開催国のコロンビアは6位で予選を終えている。すでに出場が決まっているとはいえ、このままだと本大会ではグループリーグで消えてしまうだろう。ワールドカップ準決勝進出もすでに4年前のことだ。今現在、コロンビアのチーム力は間違いなく世界で4番目ではない。大会が盛り上がるためにも開催国の躍進は欠かせないが、これから半年で彼らはどれだけ向上できるのか。疑問が残る結果となった。
グループA
- パラグアイ
- ブラジル
- ベネズエラ
- ペルー
- エクアドル
- 2月5日
- パラグアイ 2-2 ペルー
- ブラジル 2-1 ベネズエラ
- 2月6日
- ベネズエラ 2-6 パラグアイ
- ペルー 1-3 エクアドル
- 2月8日
- エクアドル 3-4 ベネズエラ
- パラグアイ 0-1 ブラジル
- 2月9日
- ブラジル 14-0 エクアドル
- ベネズエラ 4-2 ペルー
- 2月10日
- ペルー 0-6 ブラジル
- エクアドル 1-3 パラグアイ
グループB
- アルゼンチン
- コロンビア
- チリ
- ウルグアイ
- ボリビア
- 2月5日
- コロンビア 6-3 チリ
- アルゼンチン 4-2 ウルグアイ
- 2月6日
- ウルグアイ 2-2 ボリビア
- チリ 0-3 アルゼンチン
- 2月8日
- ボリビア 3-3 チリ
- アルゼンチン 2-0 コロンビア
- 2月9日
- コロンビア 4-1 ボリビア
- チリ 0-5 ウルグアイ
- 2月10日
- ボリビア 0-11 アルゼンチン
- ウルグアイ 4-0 コロンビア
順位決定戦
- 9-10位決定戦
- ペルー 3-4 チリ ※延長戦で勝利
- 7-8位決定戦
- エクアドル 1-3 ボリビア
- 5-6位決定戦
- ベネズエラ 6-4 コロンビア
- 準決勝
- ブラジル 4-1 ウルグアイ
- アルゼンチン 6-5 パラグアイ ※延長戦、PK戦の末、勝利
- 3-4位決定戦
- ウルグアイ 2-7 パラグアイ
- 決勝
- ブラジル 4-0 アルゼンチン
最終順位
- ブラジル
- アルゼンチン
- パラグアイ
- ウルグアイ
- ベネズエラ
- コロンビア
- ボリビア
- エクアドル
- チリ
- ペルー
※上位3チームがワールドカップ出場権を獲得。またコロンビアは開催国枠で出場。