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2014年12月に日本が対戦するフットサルクロアチア代表とは?

2016/08/28

フットサルクロアチア代表の試合前整列写真

欧州の新興国クロアチア代表。エースのマリノビッチ(前列右から3番目)など90年代生まれの選手も多い。欧州で若く最も勢いのある代表チームだ。

12月にフットサル日本代表はクロアチア代表と国内で親善試合を行うことが決まった。親善試合は12月18日に東京・駒沢オリンピック公園総合体育館、20日に兵庫・グリーンアリーナ神戸で行なわれる。

世界のフットサル情報を集約する『フットサルプラネット』によれば、日本は過去にクロアチアと1試合行っている。1994年3月15日イタリア・ミラノで行われたFIFAトーナメントで顔を合わせ、18-4でクロアチアが勝利した。

クロアチアの国際メジャー大会の戦績は、以下のとおり。

UEFA欧州選手権
2014年ベルギー大会  本大会準々決勝敗退
2012年クロアチア大会 本大会4位
2010年ハンガリー大会 予選敗退
2007年ポルトガル大会 予選敗退
2005年チェコ大会   予選敗退
FIFAワールドカップ
2012年タイ大会    予選敗退
2008年ブラジル大会  予選敗退
2004年台湾大会    予選敗退
2000年グアテマラ大会 本大会2次リーグ敗退
1996年スペイン大会  予選敗退
ビッグフラッグを掲げるクロアチアサポーター席

2012年UEFA欧州選手権は自国で開催され、首都ザグレブで行われたロシアとの準決勝は1万5千人の観衆が会場を埋めた。

クロアチアでは全国リーグは行われているが、参加チーム全てがプロなわけではない。国内のクラブで、代表チームに最も選手を送り出しているのはMNKスプリトだ。2012年から代表監督を務めるマト・スタンコビッチも現役時代はMNKスプリトで活躍し、現在は代表監督とMNKスプリトの監督を兼任している。ちなみにMNKスプリトにはレアル・マドリード、ユベントスで活躍した元プロサッカー選手で元クロアチア代表のヤルニが、サッカーの現役引退後に所属した。

マト・スタンコビッチ代表監督はクラブチーム以外では、まず2002年から2004年までクロアチア代表のアシストコーチを務めた。2006年にリビア代表監督に就任し、2008年にはアフリカ選手権を制覇。リビアを2008年ワールドカップ出場に導いた。2010年に2年後に控えた自国開催のUEFA欧州選手権に向け、強化を図る母国の代表監督に就任。2012年の同大会では、クロアチアを史上初めて4位に導いた。

マト・スタンコビッチ監督が指揮するクロアチア代表は、今欧州で最も勢いがある若いチームだ。2014年UEFA欧州選手権では、前大会のパフォーマンスが決してまぐれではなかったことを実証した。本大会ではグループリーグ初戦で大会4連覇中のスペインと3-3の引き分け。次にチェコと引き分け、グループ2位で準々決勝進出を決めた。準々決勝では今大会で欧州王者となったイタリアと接戦を演じたが、1-2で惜しくも敗れた。

クロアチアの武器はカウンターだ。スキルが高く、ドリブル突破に優れた選手を揃えるチームは、後方でディフェンスを固め、カウンターに好機を見出した。その戦い方を徹底し、スペイン、イタリアという強豪国を苦しめた。

欧州の強豪国への仲間入りを狙うクロアチア。来日するメンバーにもよるが、彼らとの対戦は日本にとって有意義なテストマッチとなるに違いない。

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