日本のフットサルを示した最高の前半(トレーニングマッチ・対ロベージェ戦)
2016/08/28
19日、スペイン遠征中の日本代表はロベージェとトレーニングマッチを行い、2-5で敗れた。
日本は前半に逸見の個人技、そして仁部屋が周りとの連携から美しいゴールを決めて、2点を先行する。しかし、日本はミスもあり、前半のうちに逆転をされると後半にも2点を決められた。
しかし、日本の前半のパフォーマンスは今遠征で最もすばらしいものだった。
スコアシート
- 試合日時: 2012年04月19日17時30分
- 会場: ムルティウソス・フォンテス・ド・スル(サンティアゴ・コンポステラ・スペイン)
A.ロベージェ・サンティアゴ 5-2 フットサル日本代表
- 0-1逸見勝利ラファエル(日本)2分
- 0-2仁部屋和弘(日本)10分
- 1-2ルビィ(ロベージェ)12分
- 2-2ラウール・カンポス(ロベージェ)16分
- 3-2チャギーニャ(ロベージェ)18分
- 4-2ダビド(ロベージェ)26分
- 5-2ルイス(ロベージェ)26分
日本の2点目は、仁部屋が周りと連携し、その偉大なタレントを発揮したコレクティブなすばらしいゴールだった。
ミゲル・ロドリゴ監督が率いる日本は攻撃の形も構築している。
ピッチにいる全ての人が同じイメージを共有し、そして実行に移した鮮やかなゴール。クラブチームでも滅多に見ることができないコンビネーション。こういう連携ができるグループができたのもミゲル・ロドリゴ監督の功績だ。
仁部屋が試みるドリブル突破は試合で違いを生み出す。前に行く姿勢が明確だった。前半には最後尾でボールを奪われ、後方からのタックルでその突破を止めて、1発レッドカードで退場(その後、練習試合なのでプレーできた)。この日の仁部屋は情熱的だった。いつもこうであって欲しい。持っているタレントは疑いなく偉大で、すばらしいのだからだ。
仁部屋と共に日本の攻撃に違いを生み出すタレントを持った逸見。前半早々にダブルタッチで次々と2人のディフェンスを抜き去り、日本の先制点を決めた。ミスはあるが、それを補うには余りあるタレントをピッチで示す。ドリブル、フェイク、フリーランニング、そして勝者の精神が揃った日本の至宝。
過去3戦出番がなかったゴレイロの藤原がロベージェ戦に先発出場。前半はすばらしいパフォーマンスでチームのピンチを救った。
日本の精神的支柱、木暮。常に顔を上げて前線を見る姿勢、フリーランニング、パス、そしてボールを動かしながらのプレー。失点に直結する痛恨のミスがこの日あったが、彼ほど日本を落ち着かせることができるゲームメーカーは他にいない。
村上は強烈なシュートとハードでアグレッシブなディフェンスでチームを支える。あと2メートル相手ゴール近くでミドルシュートが打てれば、彼の足からもっと日本の決定機が生まれるはずだ。
この日の星翔太は思い切りのいいシュートや逸見と見事なコンビネーションを見せるなどこれまでの3試合で最高のパフォーマンスを披露。今までは少し連携にこだわりすぎる嫌いがあったが、この日は大胆だった。そのシュートは相手にとって恐いはず。
稲葉はこのチームで自分の特徴を発揮する的確なスペース、位置をこの4試合で見出したようだ。そのドリブル突破は大きな魅力。
渡邉はサイド、そして相手ディフェンスライン間での中央のスペースへと顔を出し、味方のボールの預け所になっていた。
小曽戸のゴールへ向うドリブルはこの日も健在。前線での相手を追い込むディフェンスも効果的だった。
上澤は、この試合では味方との連携を確かめていた。
ロベージェ戦に挑んだ日本代表はプレス回避、コレクティブな攻撃、そしてアグレッシブなディフェンス。唯一、セットプレーだけはうまくいっていなかったが、前半のパフォーマンスは今遠征では最高のものだった。