死のグループはない本大会組み合わせ(フットサルワールドカップ・コロンビア2016)
2016/08/27
9月10日にコロンビアでワールドカップが開幕する。本大会は24チームが参加し、4チームずつ6つのグループに組み分けられた。
グループリーグの組み合わせは以下のとおり。
- グループA
- コロンビア
- ポルトガル
- ウズベキスタン
- パナマ
- グループB
- タイ
- ロシア
- キューバ
- エジプト
- グループC
- パラグアイ
- イタリア
- ベトナム
- グアテマラ
- グループD
- ウクライナ
- ブラジル
- モザンビーク
- オーストラリア
- グループE
- アルゼンチン
- カザフスタン
- ソロモン諸島
- コスタリカ
- グループF
- イラン
- スペイン
- モロッコ
- アゼルバイジャン
24チームのうち、実に16チームが決勝トーナメントに進出する。各グループの上位2チームの12チームと戦績の優秀な3位の4チームだ。つまり各グループ上位2チームだけでなく、3位のチームにも決勝トーメントに進出できる可能性が大いにある。
グループリーグにおいて、波乱が起こる可能性はないだろう。あるとすれば、グループFの初戦でイランがスペインに勝利、もしくはグループAで開催国コロンビアが圧倒的なホームの中で、リカルジーニョのポルトガルに一泡ふかせるかもしれない(ポルトガルは2月に行われた欧州選手権で地元観衆の圧倒的な声援を受けた開催国セルビア相手にグループリーグで負けている)。ただ、間違っても強豪と言われる国々がグループリーグで敗退というサプライズは起こらない。なぜなら前記したように24チームのうち、16チームも決勝トーナメントに進めるからだ。
1996、2004年同様に準決勝が事実上の決勝となるか
大会の見所は、2大国がどこで相まみえるかだ。
今大会のワールドカップも前回のワールドカップ同様にブラジル、スペインの2チームが頭1つ抜けている。
僕は昨年12月11日のブログ記事でブラジル、スペインの2大国が近年の中では、最も力を落としていると書いた。
それから約8ヵ月、状況は変わった。
スペインは主力3選手を欠きながらも2月に完璧な内容で欧州選手権を制覇し、ブラジルは国内と海外から選手を招集し、失われた時間を取り戻そうと積極的な強化を図っている(ブラジルのセルジーニョ監督は前大会の優勝監督マルコス・ソラートを合宿に招へいしている)。
この2チームを倒す可能性はロシア、イタリア、ポルトガル、アルゼンチンにも大いにあるが、ワールドカップで奇跡が起こる可能性は低い(ちなみに前大会の日本がポルトガルとグループリーグで終盤に引き分けたのは、数少ないワールドカップ本大会での奇跡の1つだ)。
過去の歴史をひも解けば一目瞭然だ。
1989年にFIFAがワールドカップ(かつての名称は世界選手権)を主催するようになってから、優勝国はブラジルとスペインの2ヵ国だけ。過去7大会のうち決勝がブラジル対スペインとなったのは4回。決勝で対戦がなかった1996、2004年は両者が準決勝で対戦し、"事実上の決勝"と呼ばれた。
今回は1996、2004年のようになるかもしれない。両者がグループリーグを1位で通過し、順調に勝ち進めば、準決勝でブラジルとスペインは対峙する。
はたして今大会も準決勝が"事実上の決勝"と呼ばれるのか。はたまた歴史を覆すサプライズが起こるのか。