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欧州選手権

リカルジーニョ依存症(スロベニア対ポルトガル・欧州選手権2016マッチレポート)

2016/08/27

カットインするリカルジーニョ

初戦でポルトガル代表リカルジーニョはハットトリックを達成した。

ポルトガルがスロベニアに6-2で勝利した。ポルトガル代表のエース、リカルジーニョがハットトリックと大活躍。1点目はキックインからのクロスをヒールで流し、2点目は直接フリーキックを叩き込み、3点目はパワープレーを始めようとした相手からボールを奪うと独走し、無人のゴールに流し込んだ。全てのゴールに彼のプレーの魅力が詰まっていた。前半終盤に2-2の場面で第2PKを外したが、チームを勝利に導く3得点を決めた。

ドリブル、シュート、パス、そして予備動作。全てがハイクオリティだ。ポルトガルはリカルジーニョ次第と言っても過言ではない。

一方で気になることがある。

インテルのユニフォームを着ている時と比べると、チームの彼への依存度の高さが目立つからだ。インテルにはスペイン代表ポラ、オルティス、ブラジル代表のラファエル、ダニエルらが脇を固める。ポルトガルの面々は世界選抜ともいえるインテルのメンバーと比べるとどうしても実力は劣る。ゆえにインテルではリカルジーニョが得点を奪わなくても、他の選手がシュートを決める。リカルジーニョがドリブル突破できなくても、他の選手が攻撃の糸口をつくっている。

リカルジーニョの代わりは、世界のどこを探してもいない。とはいえ、ストライカーの役割を、パサーの役目を、あるいはドリブラーを彼以外に務める選手がインテルにはいる。そして、ポルトガルにはいない。リカルジーニョを止めるのは簡単ではないが、リカルジーニョを封じれば、ポルトガルは機能不全とは言わないまでも、力は格段に落ちるだろう。それほど小柄な10番にこの日のポルトガルは依存していた。

スロベニア戦はカルディナルが出場停止でいなかった。セルビア戦もインテルで同僚のピヴォはいない。さらにリカルジーニョはスロベニア戦でイエローカードを提示されている。もしアウェーとなるセルビア戦でもう1枚カードをもらえば、準々決勝は出場停止となる。

スコアシート

グループA
スロベニア 2
ポルトガル 6

[得点経過]

  1. 1-0 クリスチャン(スロベニア)2分17秒
  2. 1-1 ファビオ・セシリオ(ポルトガル)4分48秒
  3. 1-2 リカルジーニョ(ポルトガル)15分39秒
  4. 2-2 ヴァロベック(スロベニア)19分08秒
  5. 2-3 リカルジーニョ(ポルトガル)23分33秒
  6. 2-4 ペドロ・カライ(ポルトガル)30分44秒
  7. 2-5 リカルジーニョ(ポルトガル)32分35秒
  8. 2-6 ファビオ・セシリオ(ポルトガル)39分01秒

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